子どもの学びと成長を支える視点は何が変わりつつあるのでしょうか
北米の教室で広がる若者スラング「6-7」から数学者が語る学問の本質まで、今週の記事群は一見バラバラに見えて、実は子どもの内面をどう理解し支えるかという共通の問いを投げかけています。カナダの学校現場では「Brainrot」と呼ばれる現象が教師や児童心理学者を悩ませ、一方で熊本高校での講演では「数学は役に立つか」という問いを超えた学びの意味が語られました。さらに「出木杉フィルター」という令和のモラル判断基準や、根拠のない自信が人生を支える力になるという視点まで、保護者が日々直面する「どう声をかけ、どう見守るか」の選択肢が多角的に示されています。
「6－7（シックス・セブン）」って何なの！？北米の全親＆先生、児童心理学者までもが頭を抱える最新若者スラングと「Brainrot」問題｜Yuriko | 教育移住７年目（マレーシア→カナダ）☕海外バイリンガル子育て | https://note.com/mrsrosy/n/n4c91120e4fb3 | ♡ 377
カナダの小中学校で突如流行した謎の数字「6-7」は、先生も親も意味を理解できず教室をかき乱しています。教育移住7年目の筆者が指摘するのは、短命なスラングが学校現場に与える混乱と、その背景にある「Brainrot」と呼ばれるネット由来の思考様式です。
流行は怒涛のスピードで廃れる一方、一部は普通の言い回しとして定着する現象も報告されており、北米の教育関係者は児童心理への影響を懸念しています。子どもが使う言葉の意味を親が追いかけ続けることの是非を、改めて考える契機になるでしょうか。
「数学は役に立つか？」より大事なこと｜加藤文元 | https://note.com/katobungen/n/n5e35e3661294 | ♡ 354
数学者の加藤文元氏が熊本高校1年生に語った講演原稿は、「役に立つか」という問いを超えて頭を使うとはどういうことかを問い直します。1995年に自費でヨーロッパを旅した京大博士課程時代の経験を起点に、世界の中の日本という視点から学問のあるべき姿が描かれています。
自費だったからこそ本気で吸収しようと頑張らざるを得なかったという回想は、グラントに頼らない学びの原動力を示唆しており、保護者が子どもに伝えたい学びの動機づけのヒントが詰まっています。数学という教科を超えて、知的探求の本質を家庭でどう語るかが問われるでしょう。
"根拠のない自信"を持つと、人生の物語は無敵になる | https://note.com/nice_emu4173/n/na912d3c99844 | ♡ 303
根拠のない自信が人生にもたらす力を語るこの記事は、子育てにおける自己肯定感の育て方を再考させます。成果や評価に裏打ちされない自信こそが、挑戦を支える土台になるという視点です。
note上で303のブックマークを集めたこの投稿は、保護者が日々の声かけや関わり方を通じて、子どもの内側にどんな物語を育てられるかを問いかけています。結果ではなく存在そのものを肯定する関わりが、長期的にどんな影響を持つのか考えてみる価値があります。
「出木杉君は笑わないだろうな、って思うことは笑わないほうがいい」令和のモラルが難しい人向けの出木杉フィルター理論 | https://togetter.com/li/2630688 | 🔖 284
ドラえもんの出木杉君を判断基準にする「出木杉フィルター」は、令和のモラル判断を分かりやすく示す指標として注目されています。学業優秀でスポーツ万能、誠実で容姿端麗な優等生である出木杉君が笑わないだろうと思うことは笑わない方がいい、というシンプルな倫理の物差しです。
284のブックマークを集めたこのまとめは、子どもに善悪や配慮を教える際の具体的なイメージを提供しており、抽象的な道徳論よりも伝わりやすい可能性があります。家庭での会話に取り入れられる、キャラクターを介した価値観の共有方法として参考になるでしょうか。
第二次大戦中末期、国立大学の文系エリートが戦場に駆り出される中、戦場に行かなかった工学部生がどこで何をしていたかが語られる | https://togetter.com/li/2630866 | 🔖 261
学徒出陣で文系学生が戦場に送られた一方、工学部生は軍需工場の研究所で先端兵器の研究に従事していた史実が語られています。東大工学部生の証言によれば、戦場には行かなかったものの空襲のターゲットになる場所で働いており、安全とは言えない環境だったといいます。
この歴史的事実は、専門性が個人の運命をどう左右するかを示しており、子どもの進路選択が持つ意味を改めて考えさせます。文理選択や学部選びが、時代や社会状況によってどんな影響を受けるのか、親子で歴史を振り返る機会になるでしょう。
Linux Foundation、「Linuxカーネル開発 初心者向けガイド」日本語版を無料公開 | https://codezine.jp/news/detail/22645 | 🔖 245
Linux Foundation Educationが無料オンラインコース「Linuxカーネル開発 初心者向けガイド」の日本語版を公開しました。オープンソースのカーネル開発に初めて携わるエンジニアや独学を目指す開発者向けに、12〜16時間のセルフペース学習で修了できる内容です。
明確なルールと暗黙のルールの両方を解説し、gitの基本からパッチ作成、コミュニティ対応まで網羅しており、高校生や大学生が本格的な開発コミュニティに参加する入口として活用できます。子どもが技術に興味を持ったとき、無料で体系的に学べる環境が整っていることを知っておく意味は大きいでしょう。
家族はチームだ。思春期を総力戦で乗り越える | https://note.com/remon_0111/n/nb4e277662768 | ♡ 220
思春期を迎えた子どもとの向き合い方を「家族はチーム」という視点で捉え直すこの記事は、総力戦で乗り越えるという表現で保護者の覚悟を語ります。220のブックマークを集めたこの投稿は、個々の役割を尊重しながら家族全体で支え合う姿勢の重要性を示しています。
思春期特有の葛藤や距離感の変化に対して、親が一人で抱え込まずチームとして対応する発想は、家庭内のコミュニケーション設計を見直すきっかけになります。子どもの成長段階に応じて、家族の在り方をどう再定義するかが問われるでしょう。
🌈中学受験へ向かう母からの言葉。「親の役目は、子どもの努力を照らすこと」 | https://note.com/wakuwakubp/n/nb6fcfdd31485 | ♡ 208
中学受験に向かう母親が語る「親の役目は、子どもの努力を照らすこと」という言葉は、結果ではなくプロセスを支える姿勢を端的に表しています。208のブックマークを集めたこの投稿は、受験という目標に向かう中で親がどんな役割を担うべきかを問い直します。
努力を照らすという表現は、評価や指示ではなく承認と共感を意味しており、子どもが自分の歩みを肯定的に振り返れる環境づくりの重要性を示唆しています。受験期の親子関係を、どう健全に保つかのヒントがここにあるでしょう。
【君が自由であり続けるために…】ミニマリストの哲学を息子に育てた理由 | https://note.com/nice_emu4173/n/n5ddf84b4afde | ♡ 164
ミニマリストの哲学を息子に育てた理由を語るこの記事は、自由であり続けるための価値観を子どもにどう伝えるかを描きます。164のブックマークを集めたこの投稿は、物質的な豊かさよりも選択の自由を重視する生き方の土台を、幼少期から育てる試みです。
所有に縛られない思考は、将来の経済的自立や精神的余裕にどうつながるのか、長期的な視点で子育ての価値観を見直す材料になります。消費社会の中で、子どもに何を手渡すかを改めて考える機会になるでしょうか。
マレーシア→カナダに教育移住７年目のYurikoです。 今日は久々、Yurikoの大好きな最新ティーンスラングネタですよ。 ティーンのスラングはもっともっと書きたいのですが忙しくバタバタしているうちに流行が廃れるという怒涛のスピード感。 （しかし、中には、流行→普通の言い回しとして定着したものも多々） 今日は、「これ、確実に衰退するでしょ」とYurikoが予測する、絶対短命・最新スラングをご紹介しますYO！ しかしこれが今、学校で先生方を巻き込んでの一大ムーブメントになっていて、北米スクールライフをかき乱ししまくっているのですよ。 その言葉こそ、「6－7（シックス・セブン）」。
下記の文章は、私が今年の某月某日に熊本県立熊本高校で1年生向けの講演をしたときの講演原稿に少し手を加えたものです。講演には特にタイトルはありませんでしたので、上のタイトルは後で私が付けました。講演の依頼及び原稿の掲載に同意して頂いた熊本高校の諸先生に感謝致します。 皆さん、こんにちは。今日は「世界の中の日本」という視点から今後の学問のあるべき姿や、そんな中で「頭を使う」とはどういうことかについてお話しするようにご依頼を受けています。これらについて、まずは私自身の経験から始めようと思います。 私は今から30年前、1995年の6月から1ヶ月半ほど、初めて数学の研究のための旅行でヨーロ
【幼少期に育まれる『根拠のない自信』は、人生の成長や成功の“原点”となる心理的な力となる…】 私は子育てで、最も重要なことは「根拠のない自信を育てること」だと思っています。 健康を整えるように、子どもの“心の体温”を温めること。 「自分を信じ抜く力」を育てる その私の“想い”が本当に「届いたかどうか」「育ったかどうか」…は。 未来にならなければ分かりません。 けれど私は、それこそが息子に残せる最大の“見えない贈り物”だと信じています。 この自信は、過去の成果や外部の証明に依存しない、純粋な「自分はできる」という信頼感です。 根拠のない自信。子どもがこ
出来杉君を生き方の指針にしよう。彼は人の失敗や勘違い、奇想天外な夢を嘲笑せず、礼儀と品位を保って対等に接する。会話の流れを止めず、不必要に茶化さず、特定の人を恋愛対象化せず友人として尊重する。その姿勢を心がければ、思いやりある振る舞いが身につく。
第二次大戦末期、理系の若者は工学部で軍需研究（レーダー反射解析やVT信管関連）に従事し空襲標的となった。文系は戦場に送られがちで、軍事重要性ゆえに標的になりつつ生還した者が多い。戦中経験者の話をもっと聞くべきだという悔いが残る。